Web制作において「セマンティックHTML」という言葉を聞く機会が増えています。
セマンティック(semantic)とは「意味的」「意味を持つ」という意味で、セマンティックHTMLとは“タグ本来の意味に沿った構造でマークアップすること” を指します。
検索エンジン(Google)やスクリーンリーダーなどに、Webページの構造を正しく伝えることができ、SEO・GEO・アクセシビリティの両面で非常に重要です。
目次
1.セマンティックHTMLを使うメリット
1-1. SEOに有利
Google は「意味のある構造」を理解しやすくなるため、ページ内容を正しく評価しやすくなります。
h1〜h6、nav、article などの構造が適切に使われていると、クローラーが内容をより正確に把握できます。
1-2. アクセシビリティが改善
視覚に障害のあるユーザー向けのスクリーンリーダーなどがページの構造を理解しやすくなり、ユーザーに優しいサイトになります。
1-3. コードの可読性が向上
意味を持つタグを使うことで、開発者が見ても構造が分かりやすく、保守性が高まります。
2.意味を持つ(セマンティックな)HTMLタグ一覧
以下は、“何の役割なのかを明確に示すタグ” です。
2-1.ページ構造系
- header:ヘッダー領域
- nav:ナビゲーション
- main:ページの主要コンテンツ
- footer:フッター領域
- section:内容の区分
- article:独立した記事・コンテンツ
- aside:補足情報(サイドバー等)
2-2.文章構造系
- h1〜h6:見出し
- p:段落
- ul / ol / li:リスト
- figure / figcaption:画像とその説明
- blockquote:引用文
- address:連絡先情報
2-3.強調系
- strong:強い意味での強調(重要性を示す)
- em:感情的な強調(イントネーション)
3.意味を持たない(非セマンティック)HTMLタグ一覧
以下は、意味を持たず、見た目の調整や汎用コンテナで使うタグ です。
- div:汎用ブロック要素
- span:汎用インライン要素
- b:太字(意味はない)
- i:斜体(意味はない)
これらのタグ自体には役割がありません。
そのため、構造を表現する用途ではなく、デザインやスクリプト処理用として使用されます。
4.セマンティックHTMLを使うべき場面
- ページ全体の構造を作るとき
- コンテンツに意味づけしたいとき
- ブログ記事・ニュース記事をマークアップするとき
- ナビゲーションやサイドバーなど役割が明確なとき
逆に、装飾目的やライブラリの構造など、意味付けが難しい部分は div / span を使うのが一般的です。
まとめ
セマンティックHTMLとは、ページの構造やコンテンツの役割を明確に示すタグを正しく使うこと です。
意味を持つタグを活用することで、SEO・アクセシビリティ・保守性すべてが向上します。
とはいえ、すべてをセマンティックタグに置き換える必要はなく、状況に応じて div や span も併用します。
適切なバランスで「意味のあるHTML」を意識することで、より良いWebサイト構築が可能になります。